先般サンクトペテルブルグで上映会が開かれた、ロシア映画「イエレイ(ロシア正教の司祭)さん」で主演を務めるハリウッド俳優のケリー・ヒロユキ・タガワ氏は正教の洗礼を受け、パンテレイモンという洗礼名を得たとのこと。
アメリカで生活している彼がインタビューで述べたことはロシアという国を知るのに参考になると思ったので、以下紹介致します。
「ハリウッドでもロシアでも撮影現場は、常に混沌としています。しかしロシア映画の混沌ぶりは、マスタークラスと言ってもよいでしょう。ロシア人について言えば、ロシア人と日本人の間には、多くの共通点があると思います。すべては。魂から始まるのです。米国では、精神性や深い内的世界と出会う事はめったにありません。私は米国を批判するつもりはありませんが、実際そうなのです。米国が、まだ大変若い国だという点に問題があるのだと思います。一方ロシアでは、魂の深さというものと触れることができました。ロシア人と日本人は、互いから何かを学ぶことができるでしょうし、分け合うことのできる何かを持っています。私は、ロシアの国籍を得たいと思っています。」
実際にロシア、アメリカ、日本それぞれの文化を知る人からの言葉には説得力があり、すべては魂から始まるという点でロシア人と日本人が共通しているというのは興味深い観点ですね。日本人のアイデンティティを示す”大和魂”のような言葉がロシアでもあるのでしょうか。