ロシア語文法用語についての書き物をご紹介します。ロシア語初心者向けです。

どの分野にもそれぞれの専門用語がありますが、文法にも独特の用語がありそれが分からないと説明がさっぱり理解できません。
特にロシア語の文法は英語等より文法用語が豊富に存在します。
文法が嫌いという人は実はこの文法用語でつまずいているのです。
基本的な用語を少し説明しましょう。
英語学習をする際にもよく使われる用語なので、馴染みがあるのではないでしょうか。
まず音について、習慣的に母音子音に分けます。これは学問的に分類するとても複雑なので、単純化して説明します。
まず母音は日本語だったら「ア・イ・ウ・エ・オ」です。
ロシア語では文字だったら『а・ы・у・э・о・я・и・ю・е・ё』の10種類で示します。
ただしこれは文字から考えた場合で、例えばяはラテン文字で示せば『y+a』のような関係ですからご注意を。
子音はこれ以外です。
ロシア語では母音および、記号の『ь、ъ』を除いた21文字を子音字とします。
またйだけは半母音ということもあります。
語はその使い方によって分類します.大切なのは次の3つです。
名詞:ものや状態などを名づけていう語。例「リンゴ」「忍耐」など。
形容詞:ものの性質や様子、またはものに対する感情を示す語。例「赤い」「新しい」「嬉しい」など。
動詞:動作や状態を示す語.例「働く」「光る」など。

定義は難しいのですが、例から想像がつくところもあるのではないでしょうか。
このような区別はロシア語にもあって、しかも日本語以上に語尾ではっきりと分かります。
あとは代名詞があり、これは具体的な名称を使わずに指し示す語です。「わたし」「それjなどそうです。
前置詞は名詞や代名詞の前に置かれ,その語と他の語の関係を示します。
日本語にはありませんが、英語だったらinやatなどに相当します。
また語の分類とは違いますが、文の中で「何が」「何は」にあたる部分を主語、またその動作や状態を述べる部分を述語といいます。
他に人称というのを覚えてください。1人称は話し手、2人称は聞き手、3人称はそれ以外を示します。
ロシア語の数には単数複数があります。
文にも種類があります。
疑問文命令文というのは分かりますね。
感嘆文は感動の意味を表し「おお、それはすごい!」というようなものです。
これに対して普通の意味を叙述するのは平叙文といいます.
それ以外は都度学習していきましょう。
尚、英語で多くの人が苦しむ冠詞のa(an)やtheはロシア語にはありません。よかったですね。